仮設住宅内は、昼下がりとあって、人っ子一人歩いていませんでした。商店にも人影はなく、営業しているのか、ちょっと心配になりましたが、コロッケ家さんを見つけて、中に入らせてもらいました。
ちょうどお昼をいただいたばかりだったので、コロッケひとつだけ、買って食べましたが、揚げたてで、とてもおいしかったです。
ここでも、コロッケ家の奥さんに、いろいろとお話を伺いました。
お店は海岸近くにあり、すべて津波にさらわれてしまったこと。仮設で商店街をつくるから、やってみないかと言われて、お店を始めたこと。
店が仮設の人たちの集会場みたいになって、 住民の皆様に喜ばれたこと。芸能人やお相撲さんも来てくれて、うれしかったことなど、気さくに話してくださいました。
夕方になると、仕事から帰った人たちで、店も活気を取り戻すそうです。
お話を伺っているときも、学校帰りの高校生らしいお客さんがあったりして、普段の暮らしが少しずつ取り戻されている様子が伺えました。
それでも、この仮設住宅で暮らす方々が、住む家や大切な人をなくし、悲しみにじっと耐えていることを思うと、厳粛な気持ちにさせられました。
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