2012年9月2日日曜日

2012年夏 大震災1年半後の東北へ(4)


 二日目、8月25日は、石巻へ。

駅前の市街地は道路も建物も、きれいに復旧していて、津波があったこが 嘘のように整備されていました。
しかし、「津波浸水深ここまで」と書かれた標識が立てられていて、腰のあたりまで津波が来たことがわかります。
3.11の津波の被害を決して忘れたてはならないと、この標識は語っているようです。


近くには、「ふれあい商店街」という仮設の商店街ができていて、津波被害にあった商店の皆さんが頑張っていました。



 海に向かって車を走らせていくと、まだ壊れたままの家屋もありました。



沿岸部が見渡せるというので、私たちは日和山という小高い丘に上がりました。見渡す限り青々とした夏草に覆われている荒地に、私たちは言葉もなく立ちすくんでしまいました。


北上川河口近くの中洲には、無残にも津波で片足をもぎ取られた「自由の女神像」が立っています。この像は地元の企業が建てたものらしいですが、なんとも不思議な感じがしました。

近くには、石巻出身の漫画化、石ノ森章太郎さんの記念館があり、私たちが訪れたときには、復旧作業中でした。どれだけ貴重な作品が流されてしまったことでしょう。

海岸近くの石巻市立病院です。 いまだヘドロの強烈なにおいがあり、薬局も水に漬かったままです。

中州には津波で流されクシャクシャになった自動車の残骸 が積み上げられていました。車内に取り残されたまま流された方もたくさんいらしたことを思い、そっと手を合わせました。



 (続く)




2 件のコメント:

渓 さんのコメント...

被災地の訪問、お疲れさまでした。被災地の本格的な復興には、まだまだ月日がかかりますね。

私も、昨年の4月から5月にかけて、気仙沼周辺で活動しておりました。現地に入ったとき、あらためて、“生と死”“人生”“運命”“神”について考えさせられました。

被災地への思いも、とかく月日の経過とともに薄れがちになります。しかし、尊い犠牲者とそこに生きる人々への思いは、常に持ち続けたいものです。

シニアナビはとても面白いサイトですね。シニア世代の増大とともに、生涯学習やキャリア形成の視点からも、こうしたサイトは今後益々必要とされることでしょう。

運営管理も大変かと拝察しますが、今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。

usagi さんのコメント...

コメントありがとうございました。
そうですか。昨年の4,5月の状況の中でご活動さたのでしたら、さぞかし、つらい場面にも遭遇なさったことでしょう。忘れないこと、息の長い支援が、これからは必要とされることでしょう。
シニア・ナビへの暖かいお言葉、たいへんありがたく、スタッフ一同、身の引き締まる思いで承りました。今後とも、よろしくお願いいたします。
usagi