久しぶりに、大学ネタです。(usagiは社会人学生として現在、早稲田大学で学んでいます。)
まだ寒かったころの出来事です。
そのゼミは、夜遅くまでやっていることで有名なゼミだった。
ゼミが終わったのが10時半、教室を出ると、守衛さんが鍵を片手に、ゼミ生が退出するのを待っていた。
皆と一緒に階段を下りかけたが、トイレによろうとゼミ生と分かれてひとり、女子トイレに。
そして、いざ建物から出ようとしたら、なんと、建物の出口の扉がしまっているではないか。
ガチャガチャ、とノブを回してみるが、完全に施錠されている。
ヤバイ、と思ったが、出口はもう一つあったことを思い出して、そちらに走ると、ガーン、その扉も施錠されていた。
もしかして、私って、建物の中に一人で閉じ込められた?一瞬、固まってしまった。
でも、もしかして、守衛さんが建物のどこかにまだいるかもしれない。
「だれかー、いませんかー、すみませーん、とじこめられちゃいましたー!」と大声で叫んでみる。
しーんとして、返事なし。
今度は、もう少し大きい声で、叫んでみる。
「すみませーん、だれか、いませんかーッ!!」
・・・・・ノーリプライ
ガーン
私一人、建物の中に閉じ込められてしまったらしいと悟る。よーし、それなら、こんなときでもなければ、決してできないことをやってみようと思い、あらん限りの声を振り絞って、助けてー、HELP!!!
「助けてー」の声は、虚しく虚空に吸い込まれていった。
どうしよう、このまま明日の朝まで出られなかったら、どうしよう。
今は明かりがついているけど、そのうちこれも消えるんだろうか。
ひょっとして、暖房も止められる?
極寒の師走に、一晩ここで、一人で耐えろと?
夕飯も食べていないぞ。
酒でもあれば、床にだって寝てやるが、そんなものがあるはずもない。
凍死したら、どーすんだ!
やっぱり、何としてでもここから出なければ、私にはまだまだ未来があるんだ。
その建物の名前は、「1号館」。
そうです。1号館です。エライのです。
だから、正門のすぐヨコに建っています。
早稲田のキャンパスはしょっちゅう、どこかが工事中で、古い建物が壊され、高層ビルに建て替えられています。(よほどお金があるんだろうなあ)
この1号館は、残り少なくなった、昔のアカデミックな雰囲気を残す素敵な建物です。
しかし今はかえって、報われなかったアカデミズムの亡霊が潜んでいるようで、不気味な感じがします。
四角い建物の真ん中に、庭が見えます。そこに通じる扉を見つけてノブを回してみると、なんと、鍵がかかっていないではありませんか。
これで外に出れると、大喜びで扉を開け、庭に飛び出しました!
ところが、そこは中庭。ヨーロッパに良くあるような、中庭なんです。その中をぐるぐる、ぐるぐる回っていみましたが、建物の外に出る道は、どこにもありませんでした。
usagiは途方にくれ、中庭の四角い夜空を見上げて、ため息をつきました。
まるで、けっして這い上がれない深い井戸に落ちてしまったような、真っ暗な気分です。
とにかく、冷静にならなければと、自分に言い聞かせた。
どうやったら、ここから出られるか、考えるんだ、usagi!
そうだ、こういう時こそ、携帯の出番だ。
誰かに連絡して、守衛さんのところに連絡してもらおう。
しかし、誰に・・・・
そして、突然、思い出したのだ。
ついさっき別れたばかりのゼミ生の一人と、携帯番号を交換したということを。
たまたま、隣に座っていた彼。私が出版編集の仕事をしていたと自己紹介したら、自分も出版に就職したいので、せひお話聞かせてください、ということで、携帯番号を交換していたのだ。
つい、さっきのことである。
あー、usagiはなんて運の強い人間なんだろう。
震える手で、携帯のボタンを押す。
出てくれよ、聞こえてくれよ、おねがいしますよー、と祈るように、彼の声を待つ。
が、何度鳴らしても、応答する気配はない。
きっと、マナーモードなんだよね。
私だって、携帯の呼び出しって、まともに出れたことないもんなああ。
しかし、彼をどうしてもつかまえなくちゃ。
私の命綱だ。
そして、2度、3度、ついに4度目に、
「はい、もしもし」という声を聞くことが出来たのだ。
あー、これで助かった!
「どうしました。なにかありました?」
彼の声が、神の声のように聞こえた。
「閉じこめられちゃいましたー、テヘ」
涙声になりそうなのをぐっとこらえて、冗談っぽく言う。
「あー、じゃあー、僕たちまだ学校の近くにいますので、そちらへ向かいますね」
しばらく待っていると、扉の鍵がガチャガチャと開けられ、守衛さんが顔をだした。彼が連絡してくれたらしい。
「すみませーん、私って、バッカみたい。お手数おかけして、スミマセン」
と、泣きそうになったのを悟られないように、笑顔で謝る。
ただでさえ目立ってしまう、シニアの社会人学生である。
こんなドジをやらかしたら、ゼミの笑いもの、守衛室でもいい話のネタになってしてしまったに違いない。
しかし、危機一髪とは、このことだ。
たまたまその日、別れ際にゼミ生と携帯番号を交換していたからすぐに出られたが、そうでなかったらと思うと、ぞっとする。(完)
とにかく、目立たないように、目立たないようにと思っていても、なぜだか、とても目立ってしまうシニア学生。
今度もまた、やらかしてしまいました!
2012年5月10日木曜日
法華津寛さん、かっこよすぎます!
少し前になりますが、馬場馬術の法華津寛氏が、ロンドン五輪の馬場馬術個人の代表に選ばれたというニュースが飛び込んできました。
なんと、71歳でオリンピック出場です。
テレビで拝見しましたが、かっこよすぎます。
気品があります。
素敵過ぎます。
70歳でも、あんなに男性として素敵でいられるなんて、本当に、すばらしいです。
東京オリンピック初出場のときから、何度も挑戦し、何度も挫折して、しかし決してあきらめない、不屈の精神が、なによりかっこいいです。
北京オリンピックで、実力を発揮できずに予選落ちしたときも、インタビューで、こう答えています。
「私は馬に乗るのをやめたことがない。今後もやめるつもりはない」
同じような言葉は、“ハイチのマザーテレサ”と呼ばれている 84歳日本人女医の須藤昭子さんもおっしゃっていました。
「私は引退するつもりはありません。なぜなら、ここで活動することは、自分が生きることと同じことですから。生きることをやめることはできませんよね。」
先日ブログにも書かせていただいた、ヨットの単独世界一周で植村直己冒険賞を受賞した斉藤実さん(80)の生き方も、お姿も、かっこよかったですよね。
男性としての魅了がありました。
つまり、女性から見て、セクシーってことです。
どうなんでしょう。
かっこいい生き方をしている男性は、セクシーに見えるんでしょうか。
今回も法華津さんは、インタビューに答えて、
「今は、年とってよかったなと思っていますよ。若いときなら、こんなに注目してもらえなかったでしょうから。」
いずれにしろ、世の男性シニアの皆さん、
70歳でも、80歳でも、生き方次第で、女性からセクシーと言ってもらえますから、がんばってくださいね。(^▽^)/
なんと、71歳でオリンピック出場です。
テレビで拝見しましたが、かっこよすぎます。
気品があります。
素敵過ぎます。
70歳でも、あんなに男性として素敵でいられるなんて、本当に、すばらしいです。
東京オリンピック初出場のときから、何度も挑戦し、何度も挫折して、しかし決してあきらめない、不屈の精神が、なによりかっこいいです。
北京オリンピックで、実力を発揮できずに予選落ちしたときも、インタビューで、こう答えています。
「私は馬に乗るのをやめたことがない。今後もやめるつもりはない」
同じような言葉は、“ハイチのマザーテレサ”と呼ばれている 84歳日本人女医の須藤昭子さんもおっしゃっていました。
「私は引退するつもりはありません。なぜなら、ここで活動することは、自分が生きることと同じことですから。生きることをやめることはできませんよね。」
先日ブログにも書かせていただいた、ヨットの単独世界一周で植村直己冒険賞を受賞した斉藤実さん(80)の生き方も、お姿も、かっこよかったですよね。
男性としての魅了がありました。
つまり、女性から見て、セクシーってことです。
どうなんでしょう。
かっこいい生き方をしている男性は、セクシーに見えるんでしょうか。
今回も法華津さんは、インタビューに答えて、
「今は、年とってよかったなと思っていますよ。若いときなら、こんなに注目してもらえなかったでしょうから。」
いずれにしろ、世の男性シニアの皆さん、
70歳でも、80歳でも、生き方次第で、女性からセクシーと言ってもらえますから、がんばってくださいね。(^▽^)/
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