2011年8月31日水曜日

中国・上海江南地方のツアー

先日、中国・上海江南地方に1週間ほどパックツアーで行ってきました。

前々から中国には一度は行かなくちゃと思っていたのですが、いつものとおり個人手配でと思うと、なかなか踏み出せないでいました。

今回のツアー、飛行機代にもならないような超激安のツアーです。友人に話すと、口々に「大丈夫?」「埋められちゃわない?」「みやげ物店、つれまわされるよ」といった、ツレナイ反応。

大手の旅行代理店だし、新聞にでかでかと広告載せてるし、大丈夫だとは思うけれど、・・・でも、なんとなく不安になって、 ネットで激安ツアーのからくりを調べてみました。

ネットってすごいですね。どんな疑問にも答えてくれます。激安ツアーは、なぜそんな安い料金で出来るのかが、わかりました。

簡単に言えば、日本の旅行代理店は現地のツアー会社に丸投げして、現地のツアー会社は土産物屋からのマージンとオプショナルツアーの利益で赤字を補填しているということです。

大量の日本人観光客が安定的に供給されるので、通年を通すとそれでも十分にやっていけるのだそうです。

それに、ものによりますが、物価が日本の十分の一以下とも言われる中国だからこそできる価格設定なんでしょうね。

このようなからくりを知った上で、どうやったら、賢く超激安ツアーを使えるかが、今回の旅の目的のひとつでした。

もうひとつは、というか、こちらのほうが主な目的なんですが、ツアーの隙間時間で、現代中国の現実にちょっぴりでも触れることです。

結論からいいますと、「大満足」のツアーでした。
 
行きの飛行機は、夕方出発でホテル着が24時。帰りの飛行機は早朝発で、往復で2日がとられることに。 でも、7泊8日のツアーなので、正味6日は観光に使えます。私にとってはこれで十分です。

旅行で大事なのが、ホテルですよね。広告には、「当社デラックスホテルに宿泊」と書いてあります。
しかし、この値段で、デラックスホテルはないだろう、ま、清潔ならどんなホテルでも我慢しよう、と思っていたのですが、 これが、びっくり!

7泊とも、本当に、デラックスホテルなんです。東京で言えば、1泊2万はするだろうと思われるような広々とした部屋で、ロビーも大理石やシャンデリアが燦然と輝く豪華さ。多少、サービスがよくなかったり、シャワーの使い勝手がよくなかったりはしましたが、こんなのはご愛嬌です。ロケーションも町の中心部からは離れていたりして、よくはなかったですが、バスで移動するので、問題ありません。もう、大満足のホテルでした。

観光は、1日に2箇所程度。時間もわりとゆったり組まれていて、ガイドさんの説明も よかったです。水郷の町を船にのったり散策したり、景色も、思ったよりよかったですね。

問題のおみやげ物や周りですが、1日に2箇所、絹製品、お酒、淡水真珠、マットレス?、印鑑など、いかにもシニア好みのものばかり。
皆さん、強制されたわけでもないのに、「自主的に」結構よくお買い物なさっていらっしゃったのには、びっくりでした。真珠クリームなぞ、女性全員がまとめ買いしていました。まあ、ショッピングは旅行の楽しみの一つですからね。

なにしろ、この売り上げでツアー代金を補填しているのですから、usagiとしては、当然と思ってショッピングにお付き合いしました。といっても、店内を冷やかしてまわっただけですが。usagiのツアー代金は、言ってみれば、ほかの方に出していただいたようなものでした。

ツアーにオプショナルツアーは付き物ですね。初日に、ガイドさんから、弊社はこのオプショナルツアーで成り立っているのでご参加よろしくと、やんわりとプレッシャーをかけられましたが、正直なかんじで、悪くなかったです。

さすがにusagiも、少しはガイドさんに協力しなくちゃと思い、民族舞踊のショーにお付き合いしました。内容は、なかなか幻想的でよかったですよ。

オプショナルツアーが一人平均1万だとすると合計で○万、土産物屋のバックマージンが○万、〆て○万の売り上げで・・・・ああ、これなら利益が出るなあ、なんて、バスに乗っている間、考えていたら疲れちゃって、なんで私がツアー会社の経営の心配をしなくちゃならないんだと思い直し、それからは、少しは外の景色に集中するようにしました。

さて、肝心の現代中国ですが、やはり、実際の中国を見てまわれて、よかったです。今回は上海周辺の沿岸地方中心だったので、 行く先々で、中国の豊かさに驚かされました。高速道路の周辺には高層マンションが延々と立ち並び、農村地帯もヨーロッパのようで、家も大きく(大家族のせいでしょうか、土地がひろいからでしょうか)、豊かさを実感しました。

一方、言われているように、格差も実感しました。高層ビルの立ち並ぶ上海の町の中心部にも、 バラックのような家々が密集している地帯があって、豊かさに取り残されたような庶民の暮らしがありました。しかし、usagiは、そんな人々の昔ながらの暮らしが、とてもいとおしく感じられます。

地元の人が行く果物やさんで50円ほどで買った巨峰のおいしかったこと、どんな土産物よりいい買い物をしたと思っています。

パックツアーは、旗を持ったガイドさんのあとをぞろぞろ着いて行くのが恥ずかしいですが、それに慣れてしまうと、気楽でいいですね。海外の個人旅行だと、緊張の連続で、ま、それなりの発見もあって、楽しいのですが、気づかれします。それぞれの長所短所を理解して、上手に利用したいですね。

今度は、個人旅行でゆっくり中国を訪れてみたいものです。

2011年8月14日日曜日

男の日傘

34度5分。
これが、昨日の我が家の最高気温でした。節電のため、日中は扇風機だけで我慢してきましたが、いよいよ、エアコンのスイッチに手をつけてしまいました。

室内ではノーメイクでアセをタラタラたらしていてもかまいませんが、外出となると、そうもいきません。紫外線対策のメイクをばっちりして、長袖、手袋、そして、日傘はかかせません。

この日傘、一昔前は中年オバサンの象徴みたいでしたが、最近は、大学でも女子学生が日傘を指している姿をよく見かけるようになりました。 いい傾向です。若いときから紫外線対策をしていれば、年とってからでも美肌を保つことができることでしょう。

日傘をさすと、体感温度は2度も違うそうですね。私は、夏は日傘なしでは、もう外を歩けません。

ところで、最近は男性の日傘もよく売れているそうです。確かに、 デパートなどでは、紳士小物のコーナーなどに、男性用日傘が飾られていて、あまり売れすぎて、品薄状態だそうです。

男性だって、日傘をさせば、ずいぶん外歩きが楽になるのに、と、私は常日頃から考えていましたから、これは大歓迎でした。

しかし、見ないんですよね。街で日傘をさしている男性に。あんなに売れているというのに・・・。

たぶん、勇気を出して買ったはいいけど、自分ひとりが日傘をさして歩くという言うのには、やはり躊躇してしまうんでしょうね。

雨なら、男性だって堂々と傘をさしますよね。それが、同じ傘なのに、日傘というとさせなくなってしまうのは、たぶん、日傘は女性がさすものという意識が根強いからなんでしょうね。涼しいからといって、男性がスカートをはくわけにはいかないのと同じです。

性による差異は、社会や体や心の隅々まで 支配しています。これを打ち破るのは、並大抵のことではできません。

確かに、女性の男性化は、この100年でずいぶんと進みました。女性がズボンをはくようになったのが、いい例かもしれません。しかし、男性の女性化は、それと比べると、少ない。それは、男性優位社会がもたらしたもので、女性の男性化は、より上のほうへ向かう意識があるのにくらべて、男性の女性化は、より下の地位に降りるという意識が働くからだという説がありますが、どうなんでしょうね。

私が社会人学生として通っている大学のキャンパスを見る限り、 男子学生のおしゃれ度は100%です。女性と比べても見劣りしないくらい、みなさん、おしゃれに気を使っています。服装、髪型、靴・・・もう、ギャル男ばかりです。

ところが、化粧、そして、日傘だけは、いまだに、している人は皆無です。

化粧は別にして、日傘は、ぜひ、愛用してほしいですね。直射日光をさえぎり、涼しい上に、高齢者になると増えてくるシミの防止にも役立ちます。薄毛予防にも効果があるそうですよ。

男性の皆さん、今日、いっせいに日傘(黒の雨傘で結構)をさして、堂々と街をあるきませんか。

みんなでやれば、怖くない、です。