2011年9月12日月曜日

自分史に挑戦

先日、本屋さんをぶらぶらしていたら、「自分史」 の本がふと目に留まりました。ぱらぱらめくってみると、年表形式になっていて、しかも歴史的な出来事も合わせて参照することができるようになっていて、なかなかよく出来ています。

原稿用紙に向かって自分史を書くという作業は、凡人にはなかなかハードルが高いものですが、年表くらいなら、私にも出来そうな気がします。

値段も手ごろだったので、すぐに買い求めて、早速、書き始めました。

まず、「2011年3月3日 還暦を迎える」と記しました。そして60ページさかのぼって、「1951年3月3日 誕生」と書き記しました。

私の生まれた年には、 第1回NHK紅白歌合戦が始まり、日米安全保障条約が調印されたことがわかります。父は31歳、母は24歳でした。(若い!) そのころのアルバムを引っ張り出して、ういういしい若い母の姿に見入ります。

「1964年10月10日東京オリンピック」。そのとき、私は中学1年生。こう書くと、そのときの学校の様子、担任の先生、同級生のこと、女子バレーボールのことなどが思い出され、アルバムをめくり、ほっぺたがはちきれんばかりの、そのころの私を探したりしました。

ふう、自分史年表作成には、膨大な時間がかかりそうです。

しかし、今年60歳という節目を迎えて、これまでの人生を振り返ってみるのも、悪くないなと思いました。

ただ、過去を懐かしむだけではないのです。自分史を書くと言うことは、自分の人生は、これでよかったのか、という問いを立てることでもあります。自分のこれまでの生き方の意味を問うことでもあります。

人はだれでも、すべてが褒められるような人生を歩んできたわけではないのではないでしょうか。思い出したくもないような失敗や、恥ずかしいこともあるでしょう。苦しかったこと、悲しかったことも。

しかし、無意味なことなんて、人生にはひとつもありません。必ず、自分にとって、なにかしらの意味があるはずです。そして、ほかの人にとっても。

私は、(ずうずうしくも、)人生100年計画でいこうと思っています。ですから、これからの40年(長い!)を、どうやったら有意義なものにできるのか、それが最大の関心事です。そしてそのヒントは、これまでの60年の生き方そのものの中にあると考えます。

自分史を書くことで、何を見つけられるか、とても楽しみです。